大学院修士課程!~だがここでは失恋の話がメインである!~

大学院修士課程1年生の頃、私にある事件が起きた。ロボット関連の出来事ではないのだが、これも非常に辛かった。ズバリ「失恋」である。
今考えれば、「あのときはなんであんなに絶望したのだろう……」と思えなくもないが、その頃はメンタルが本当にズタズタになった。しかもロボットの研究も酷く行き詰っていたので、ぶっちゃけた話しばらく大学をサボったのである。

自暴自棄に近い状態のまま、大学に数カ月ほど足を運ばず、夜は深酒をして、昼間に起きてその足でパチスロ店に向かっていた。酒に酔うことで、失恋やらロボットのことやら、色々と忘れようとしていたのである。我ながらメンタルが弱すぎる。

でもなぜかパチスロは異常に上手かったので、生活費を稼ぐことができていた。だが、メンタルはとにかくボロボロだった。精神年齢でいうとその頃の私は10歳くらいだったのかもしれない(今の精神年齢はどれくらいだろうか……)。

現在ならもしもキツいことがあっても、

「まあ今日くらいは限界まで飲むかねえ……」

という感じで一日で立ち直っているはずだ。その頃すでに20代とは言え、まだまだ子供だったのである。
しかし、数カ月間大学をサボって、このままでは修士課程を修了(修士課程では『修了』と言う。『卒業』という表現は厳密には間違い。まあ、私もちゃんと使い分けてはいないが)できなくなると思い、気持ちをリフレッシュするために一人旅をした。今冷静に思い返すと「旅なんてしていないで、さっさと大学に戻れ」という話でしかないが。

「そもそもなんでロボットに関わっているんだろう」
「大学院をやめて、さっさと全然違う分野で就職したほうが良いのでは?」

などと旅をしながら考えた。
しかし、そんな中で

「そういえばロボット博士になって、大学教授として学生を指導したかったんだっけ……」

メンタルがズタズタになっていた私が、自分の目標さえ完全に頭から抜け落ちていたのである。

「早く大学院に戻って、努力しないと!」

と思い直し、再び大学院に通い、ロボット作りに打ち込むこととなった。それからは多少心が強くなったのか、より研究に集中できるようになったのた。数カ月分の遅れをカバーするためにも一心不乱に研究に集中した。そのおかげで、修士号をきちんと取得することができた。そのとき、仲間にこんなことを言われたのを覚えている。

友達「まあお前のことだし、どうせ最後にはロボット研究に戻ってくるとは思ってたけど!」

そういえば私が旅に出ているとき、友人連中から連絡が来ることはほとんどなかった。みんなどこかで「放っておいてもどうせ帰ってくる」と信じてくれていたのかもしれない。
まあ、単にみんな忙しくて私なんかに構っている余裕がなかったのかもしれないが……。