その他ロボット関連

2014.07.14
大工大、7/23にロボティックス&デザインセンターの開所式

 大阪工業大学は7月23日(水)に、生活支援ロボットによる社会イノベーションを研究する機関「ロボティクス&デザインセンター(RDC)」(大宮キャンパス)の開所式を行う。米Stanford大学や独ミュンヘン工科大学などが実践する、デザイン思考(デザインシンキング)にもとづく教育プログラムの導入により、生活支援ロボットによるサービス事業化、それによる社会実装を担う人材の輩出を目指す。開所式にはRDCに参画するユーシン精機やトヨタ自動車のほか、地元の千林商店街や自治体関係者などが参加する予定。RDCでは、トヨタが実用化を進めている倒立二輪タイプの移動ロボット「Winglet(ウィングレット)」の走行エリアが設けられる。
 
 RDC内には、「コミュニティー」「ロボティクス」「ライフスタイルデザイン」「情報係のライフスタイルデザイン」の4部門を設置した。大工大は、2017年4月に梅田キャンパスの開設を予定しており、生活者が生活支援ロボットに触れられるオープンスペースとすることでロボットの社会実装の促進を目指すとしている。
 
 なお、センター長を務める本田幸夫教授は、パナソニック在籍時に院内業務のコンサルテーションを通じたサービスイノベーションを提案する「生活支援ロボットソリューション事業」(詳細はこちら)を構築し、その活動の一環として、ユーザーがロボットの導入による院内サービスをイメージできる「ロボットオープンラボ」を設置している(2012年秋には廃止)。
 その後、2013年2月に当時、関西イノベーション国際戦略総合特区に認定を受けた旧・淀川キリスト教病院(YCH)跡地に「YCHオープンイノベーションセンター」を設置し、予防医療・予防介護の切り口から、その機能を拡大する予定だったが、YCHの経営層の交代をはじめ情勢の変化により設置に至らなかった。
 
 今度は、大学らしく人材育成および排出という切り口から、生活支援ロボットの社会実装によるイノベーションの創出を目指したといえる。
 
 
●ロボティクス&デザインセンターの開所に当たり(提供:本田幸夫教授)
『ロボットが人を支援する超高齢社会の到来』
 
超高齢社会への対応が、日本含め世界の最大の関心事の一つとなっています。その対応策で最も期待されているものの一つが、新しい産業革命を起こすと国が力を入れる介護や自立支援ロボットなどのサービスロボットです。これまで、企業や大学などで数多くのサービスロボットが開発されマスコミでも紹介がされています。しかし実用化・産業化はなかなか進んでいません。従来の高度な技術のみでロボットを開発するだけでは、社会を変革するイノベーションは起こらないのです。
 
これまで私たち大阪工業大学は、社会に貢献する応用力を持った実践技術者を育成し社会に輩出してきました。これからは、この教育理念を進化発展させて、21世紀の超高齢社会日本を担う 若い学生たちの活力と可能性に、日本を豊かに発展させてきた技術と経験を持った老若男女全ての人たちの知恵を融合することで、新しいライフスタイルを生み出していくイノベーション創出活動に軸足をシフト致します。
 
一般の普通の人たちの視線で高度なロボット技術を日常生活で簡単に使えるようにする課題解決力、周知を集めて困難を乗り越えていくリーダーシップと突破力を併せ持ったイノベーションリーダーの育成こそが、サービスロボット普及促進の最重要課題と考えています。
 
そこで、このような次代が求めるイノベーション技術人材を育成するために、大阪工業大学構内にロボティクス&デザインセンター(略称RDC)を開設することとなりました。来る7月23日にRDCの開所式を行います。
 
RDCは単なる座学の場ではありません。これまでの教育では基本的な知識を教え、実践力は社会に出てから学ぶという考え方が大勢でしたが、RDCでは即戦力として役立つ人材育成を目指します。サービスロボットのビジネス化による社会実装を目指し、スタンフォード大学、ミュンヘン工科大学など海外の大学で成功しているデザイン思考のプログラムをグローバル連携によって導入します。
 
・大企業が参入しづらい新ビジネス分野での起業を目指す起業家支援の人材育成プログラムを整備します。
・大企業のみならず中小企業、ベンチャー企業も含めた企業の経営資源を集積するプラットフォームを形成します。
・大阪工業大学以外の大学や研究機関との連携を強化するための産学連携プラットフォームを形成します。
・サービスロボットを実際に触れて活用できるオープンイノベーションによる実学の場を提供致します。
 
開所式では、ユーシン精機やトヨタ自動車をはじめ、我々の活動に共感し参画を計画されておられる企業で開発が進む各種サービスロボットを展示し、デザイン思考を活用したこれからの活動の紹介に加え、千林商店街の方々など地域の皆様、自治体関係者などサービスロボットの実用化にご協力頂ける皆様もご参加頂く予定です。
 
さらにRDCの活動は、2017年開設予定の梅田新キャンパスでの活動に拡大展開して、サービスロボットが広く一般の人たちとふれあうことで、社会実装が促進・加速する、より大きなオープンイノベーション活動に進化発展させて参ります。
 
超高齢社会が現実になった現在、普及が難しいサービスロボットの社会実装シナリオを大阪工業大学がどのように描いているのか? ぜひ23日の開所式にお越し頂ければと存じます。
 
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1.日 時:2014年7月23日(水)13:00~14:00
2.場 所:大阪工業大学大宮キャンパス 2号館 1階 RDC プレゼンテーションスペース(大阪市旭区大宮5-16-1)
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