その他ロボット関連

2014.07.25
測位航法学会、準天頂衛星でロボカー走行の実証実験

 測位航法学会は、日本版全地球測位システム(GPS)「準天頂衛星」の測位情報を利用して手づくりのロボットカーを指定ルートで走行させる実証実験を実施する。2018年度から同衛星を使った「災危通報サービス」の枠を利用して簡易メッセージを作成し、衛星からロボットカーに搭載した受信機へ送ることで走行させる(写真)。実験は今秋に開かれる同学会などによる「ロボットカーコンテスト2014」の競技として行われる。準天頂衛星利用によるロボットカーの実証実験は初めて。
 
sokui_0725.jpg
 
写真 2012年開催のコンテストに参加したロボットカー(写真左と中央の2台が熊本高専製。同高専提供)
 
 実験では自律走行させるロボットカーにはGPS衛星受信機と、同衛星独自の災危通報を地上で受け取る受信機を搭載。実際には災危通報の内容を、実験用に変更した簡易メッセージが使われる。ロボットカーはその情報をもとに指定されたルートを走行。競技では、指定の場所を一定時間走らせる。
 
 準天頂衛星はGPSを補完・補強することで、位置情報の精度向上、誤差も数cm~数十cm程度まで抑制できる日本独自システム。現在、初号機「みちびき」が宇宙の軌道に上がっており、2017年度までにさらに3機(うち静止軌道に1機)を打ち上げ、本格運用の計4機体制とする計画。
 
 競技に参加する熊本高等専門学校の入江博樹教授は衛星利用によるコンテストについて「準天頂衛星の災害サービスを知ってもらう好機にもなる」としている。コンテストは10月18日、東京海洋大学越中島キャンパス(東京都江東区)で行われる。競技は衛星利用と、20m程度離れた2つのポイントをロボが周回して回数と時間を競う2つを実施。競技者はどちらか1つ、あるいは両方に参加できる。コンテストには高専や大学など15前後の機関が参加する予定。
 
 
【関連記事】



好評連載がついに書籍化!


―東大研究者が描く未来―


国内外の事業例を解説


消費者が描く未来生活を紹介