開発プラットフォーム、開発環境、開発ツール

2013.11.01
日本バイナリー、来月より研究機関に向けBaxterを国内販売

 日本バイナリーは、米Rethink Robotics社が2012年9月に発表した低価格の双腕ロボット「Baxter(バクスター、写真動画)」を12月から輸入販売する。ダイレクトティーチングにより軌道計画が行えるうえ、人共存環境下での運用を意識したシステム構成としており、作業者との接触を検知し、万一、衝突した場合でも重篤な危害を与えるリスクが低い。価格は約250万円(Rethink Robotics社は2万2,000米ドルで販売)。おもに大学や研究機関などに提案し、年間70~80台の受注を目指す。

baxter_1101.jpg Rethink Robotics社は、Rodoney Brooks(ロドニー・ブルックス)が会長兼CTOを務める。同氏は、iRobot社の共同創設者兼CTOとしてお掃除ロボット「Roomba(ルンバ)」をリリースしたことなどでよく知られる。

 Baxerは人共存環境下での運用を想定し、人検知のための360°サウンドセンサのほか、アームにコンプライアンス(柔らかさ)を持たせるために、弾性要素を減速機に直列に結合した「SEA(Series Elastic Actuator、直列弾性駆動)」を搭載するのが特徴。力制御により不確定要素への対応を可能にすると同時に、各軸に搭載した力センサにより作業者や障害物との接触を検知できるようにしている。
 軌道計画は、作業者がハンドを直接手に持って動かすことで記憶させるダイレクトティーチングによる行い。ハンド先端の位置決めをビジョンセンサに委ねる。既存の産業用ロボットは、現物合わせにより正確な動作を記憶(ティーチング)させることで精度を確保するのとは開発思想が異なる。

 頭部に相当するディスプレイに目のデザインで表現した表情を映し出し、ロボットの状態を伝える。本体サイズは、高さ約940mmで、アーム長は約1,250mm。重量約75kg。これまでに米国で500台の納入実績がある。


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