サービスロボット

2013.10.02
シャープ、メガソーラー向けや床清掃など複数の清掃ロボットを公開

 シャープは、10月1~5日開催の「CEATEC JAPAN 2013」で実証実験を行っている「メガソーラー掃除ロボット」(写真1)を披露した。太陽電池(PV:photovoltaic )モジュールアレイの外枠上を、ガイドローラーで自走しながら清掃が行える。内部に伸縮機構を備えており、それ単体でPVモジュールのサイズに合わせて調整できるうえ、複数台のロボットを連結することで大型のPVモジュールアレイに対応することもできる。人手作業と比較して清掃品質が安定しており、清掃スタッフの削減ならびに清掃コストの低減につながるとしている。

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写真1 メガソーラー掃除ロボットの設置例

 「ロボット」という名称を付しているが、フィードバックループを構成していない。専用機と表現する方が正しい。センサ類にはPVモジュールの外枠からの落下を防ぐためのセンサのみを搭載している。
 処理能力は、1時間あたりで1,800モジュール。清掃能力は、1チーム10名の作業者の編成で取り組んだ場合と、ロボット1台と2名の作業者の場合と比較して、前者では1名の作業者が1日あたりで清掃できるのが783台(モジュール)なのに対し、後者では2,610台まで対応できるという。

 シャープは、そのほか開発中の清掃ロボットとして、水を用いたブラシ清掃を行う「業務用Wet清掃ロボット」(写真2左)と、吸引清掃を行う「業務用Dry清掃ロボット」(パネルのみ)を公開した。いずれもSLAMにより地図情報を生成し、距離センサにより自己位置推定を行いながら設定したルートを自律走行できる。危険地所をはじめ一部エリアについては、人手作業により地図情報を入力する。また、3次元距離センサ(レーザレンジファインダー(LRF)、写真2右)により障害物や段差などを認識することもできる。
 前者は駅やショッピングモールなどの広いエリアでの利用を、後者はオフィス専用部やロビーなどでの利用を想定する。

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写真2 水を使ったブラシ清掃を行う清掃ロボット(左)と、障害物および段差検知のためのLRFの搭載状況


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