ビジネス/経営

2013.10.08
三菱電機、中国でSIグループ立ち上げ、食品・医薬・建設を開拓

 三菱電機は2014年に、中国で「システムインテグレータ(SI)」を集めたパートナーグループを立ち上げる。上海市の現地法人が中心となりSIを約10社発掘。現地のSIネットワークの構築により、これまで手薄だった食品、医薬品、建設の分野でロボット販売を拡大する。

 同社ロボット事業のうち中国への販売台数(使用地が中国)は約20%を占める。SI網整備により2016年には30%に引き上げる。
 SIは、おもに産業用ロボットや搬送・制御機器を組み合わせて自動生産ラインを設計・構築する業者を指す。わが国では、自動車メーカーや電機メーカーなどの主要ユーザーが社内の生産技術部が設計・構築を手がけるため、また、数十人規模の中小SIが多いため、認知度がやや低い。これに対し、欧米ではロボットを活用するノウハウを持つ重要なエンジニアとして認識されている。三菱電機は日本でも同様のパートナー会を5年前に設立しており、現在は約33社が加盟する。

 数年前まで中国では満足な技術を持つSIが育っていなかったが、急速にロボット導入が進んだことでSIの数が増え技術も向上した。三菱電機は従来の主要顧客である電機・電子分野にとどまらずロボットを販売するにはSIの活用が必要と判断した。情報共有や技術協力を容易とするため、日本同様にパートナー組織をつくる。

 ロボットメーカーにとって中国のSI網整備は共通テーマ。安川電機は展示場・試験場を兼ねたSIの交流施設「ロボットセンタ」を増設中。不二越、川崎重工業も提携社数100社を目指しSIの発掘を進めている。


【関連記事】
川崎重工、国内SI網を倍増へ、産ロボ拡販に向け新分野を開拓 (2013/10/04)
ファナックや三菱電機など大手産ロボメーカー、中国ロボ団体に加盟 (2013/07/06)
日系産ロボメーカー、中国販売1.5倍へ、人件費高騰で好機 (2013/06/14)
安川電機、世界の中小へ産ロボ拡販、国内外に拠点開設し利用法など提案 (2013/06/05
三菱電機、中国のFA機器販売体制を刷新、エリア分けした4支店で管理 (2012/06/14)
三菱電機、FA事業などにより海外売上高比率を40%に拡大へ、新成長戦略 (2012/05/22)
JARA、SI育成に向け新組織、情報提供・海外進出を後押し (2011/10/19)
《トレンドウォッチ》
そろそろ日本の産ロボらしい付加価値の追求と議論を!
― 上海国際ロボ展から現地メーカーの動向を探る




好評連載がついに書籍化!


―東大研究者が描く未来―


国内外の事業例を解説


消費者が描く未来生活を紹介