公共/フロンティア

2013.03.14
東電、4足歩行ロボでベント管周辺を順次調査、昨年の調査では転倒せず

 東京電力は、3月5日と6日、13日と14日に東芝の4足歩行ロボットなどを用いて実施した、2号機原子炉建屋地下のベント管下部の周辺調査の結果を公開。いずれからも汚染水の漏水が確認されなかったことを明らかにした。格納容器と圧力抑制室をつなぐ計8本のベント管のうち、3月14日までに7本の調査を済ませており、いずれのベント管スリーブ端部、サンドクッションドレン管端部、ベント管ベローズカバー下部にも漏水がなかった(動画1)。15日には北北西に位置する残り1本のベント管周辺の調査を実施する。

 4足歩行ロボットと小型走行車による調査は昨年12月11日から始めたが、階段歩行時にバランスを崩すといった不具合により、2カ月近くにわたり運用できずにいた。制御ソフトなどの改善により、ロボットの足先がグレーチング(鋼材を格子状に組んだ溝蓋)のすき間に拘束されても歪みが生じないようにすることで3月5日からの再運用を可能にした(動画2は参考)。いずれの調査もトラブルなく実施できたという。

 なお、一部報道では昨年12月の調査で、4足歩行ロボットが2号機原子炉建屋地下で転倒したかのように伝えられているが、実際にはバランスを崩して壁面に寄りかかった程度で済んでおり、転倒には至っていない。

tepco_0314.PNG

 2号機ベント管下部周辺の調査結果(東京電力提供)

動画1 3月13日に実施した2号機ベント管下部周辺の調査の様子(ダイジェスト版、東京電力提供)

動画2 2012年12月10日に実施したモックアップ試験の様子(東京電力提供)


【関連記事】
東電、5日から東芝の4足歩行ロボでベント管周辺の調査を再開 (2013/03/04)
東電、4足歩行ロボの対応策を公開、2月下旬のベント管の調査に備える (2013/02./01)
東電、東芝の4足歩行ロボットでベント管を調査、漏水は確認されず (2012/12/12)
東芝、原子炉建屋内の調査や各種作業に向け4足歩行ロボット開発 (2012/11/21)
千葉工大など、原子炉建屋地下にアクセスできる小型探査ロボを公開 (2012/10/16)
トピー工業のロボットは回収困難、無線通信で救助できず、原発事故調査 (2012/07/13)
東電、トピー工業の探査ロボでトーラス室調査、建屋地下のロボット探査は初 (2012/04/19) 




好評連載がついに書籍化!


―東大研究者が描く未来―


国内外の事業例を解説


消費者が描く未来生活を紹介