公共/フロンティア

2013.03.11
日立GEニュークリア、遠隔除染装置を開発、放射性物質を高圧水で剥離・回収

 日立GEニュークリア・エナジーは、東京電力・福島第一原子力発電所の原子炉建屋内での作業を想定した遠隔除染装置「Arounder(アラウンダー)」(動画写真)を開発、報道陣に公開した。高圧水を吹き付けて放射性物質を剥がすと同時に、汚染水を吸引して回収する。内部状況の把握が遅れている3号機建屋内に、今夏にも投入する予定。

arounder_0311.jpg 装置のアーム先端部から25~200MPaの高圧水を噴射して、床や壁に付着した放射性物質を剥ぎ取る。同時に吹き付けた水を吸引する。外部に設けたタンクからホースを通して水を供給・回収する。1㎡/hの処理能力を想定しており、1㎡当たり200l(リットル)の水を使用する。

 日立エンジニアリング・アンド・サービスが開発した双腕型の遠隔重機ロボット(詳細はこちら)を4月にも3号機原子炉建屋へ投入し、瓦礫を撤去する予定。その後、今回の除染装置を投入する計画だ。
 資源エネルギー庁の研究開発プロジェクト「建屋内の遠隔除染技術の開発」の一環で、開発費は明らかにしていない。


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