その他ロボット関連

2013.02.19
新産業創造推進室、RT応用福祉機器の開発に向け介護施設の見学会を開催

 大阪市の新産業創造推進室は18日、オリックス・リビングが運営する有料老人ホーム「グッドタイム リビング香里ケ丘」(大阪府枚方市)で介護現場の省力化に向け、介護現場を見学したり現場スタッフと意見交換したりする機会を提供した(写真)。介護福祉機器や介護サービスを提供する事業者を対象にした研究会の一環で、ICT(Information and Communication Technology)やRT(Robot Technology)の導入により解決可能なニーズを抽出し、バックヤードの高効率化により介護サービスの高品質化につなげるのが狙い。参加事業者は、オリックス・リビングの助言を受けつつ新規提案に役立てる。また、同社はICTやRTを実装した新たな介護サービスを構築し、将来的には、高齢化が進む各国への展開を目指す。

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写真 グループに分かれての意見交換の後に、話題の共有に向け発表会が実施された(グッドタイム リビング香里ヶ丘のレストランにて)

 「介護現場の課題解決研究会」の第1回として実施した。介護福祉機器などを提供する事業者が介護施設を訪問して、介護現場を見学したり、複数の現場スタッフの声を直接聞き取ったりする機会が提供されるのはめずらしい。ヒアリングした結果をもとにニーズを抽出してもらい、ICTやRTを活用した省力化の提案につなげてもらう。
 第1回の研究会では、医薬品の払い出し室やリネン類の保管室などバックヤードを中心に見学してもらい、それを踏まえて、現場スタッフへのヒアリングや意見交換を行った。

 次回は、3月5日に大阪大学の山田憲嗣特任教授から、現在の看護工学分野における医工連携の研究動向が紹介され、3月中旬以降には、参加事業者に対しオリックス・リビングによる個別相談が実施される。

 ここからはコメントとなるが、研究会のコーディネーターを務めるパーソナル・テクノロジーの坂本俊雄代表も指摘していたが、専門家同士による議論において、自身が解ける課題設定と問題の裏返しの解決策をとるきらいにあるのと同様、自自身が有している技術や知識で対応可能な質問をし、その裏返しとなるニーズを抽出してしまうことがある。結果、本質的な課題解決につながらない局所的な提案がなされ、導入に至らないという状況が発生している。例えば、移乗介助ロボットはその典型である。今回のような貴重な場を活用して、本質的な課題解決につながる、ICTやRTを活用した省力化の提案につながることを期待する。


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