ヤマハ発動機は、表面実装機(マウンター)で毎時10万チップ〔10万CPH(Chip Per Hour)〕超の高速機市場に参入する(写真はイメージ)。4月にライン長当たりの生産性が業界最高水準の高速機を投入する。他社従来機に比べて小型で柔軟性の高い生産ラインの構築ができることを訴求し、中国の大手EMS企業などに拡販する。世界の総需要の約6割を占める最大市場の中国で、金額ベースのシェアを2015年までに現在比約5ポイント増の15%に引き上げる。
ヤマハ発動機の主力機「YS24」は、搭載速度が7万2,000CPHで、設置幅1.25m。中速機市場で高いシェアを持つ。新型機は搭載速度を10万CPHとし、設置幅をYS24よりも短縮する。ライン長当たり生産能力はYS24に比べて約30%向上する。
高速機はスマートフォンやタブレット型端末などに組み込む電子基板の製造向け需要が急伸している。大手EMS会社では設備投資の抑制や生産性向上のためにライン長を短くしつつ、大量生産するニーズが強まっている。
高速機市場にはパナソニックの関連会社、富士機械製造などの日本メーカー大手が参入している。ヤマハ発動機は4月に新型高速機を投入するのに続き、ラインアップを拡充する。
また、今春に本社隣接地で新工場を稼働し、表面実装機の生産能力を現在の2倍に引き上げる計画。2011年には欧米に販売子会社を設立し、東欧や中南米など新興国向けの販売を強化した。
藤田宏昭執行役員IM(インテリジェント・マシナリー)事業部長は「主戦場の中国で新たな領域にチャレンジし、市場を開拓する」としている。
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