パナソニックは、超音波センサを用いて異常を検出する「製品音検査システム」(写真)を開発した。製品やシステムが稼働時に発する動作音の周波数を解析することで、熟練技能者が実施する異音検査のように、「大きさ」「うるささ」「金属感」「ざらつき感」「変動感」「突発感」の6種類の指標で定量化。各指標を分析して異音を検知することができる。人間の耳では聞き取れない超音波領域を分析するため、モータ内部の傷や亀裂など異音の原因となる故障個所を特定することもできる。異音検査は熟練技能者に依存する現場が多くあるが人間が行うため、検査品質のバラツキが課題となっている。このような“音の見える化”により高度な品質管理が期待される。
開発したシステムを、換気扇などを製造するパナソニックエコシステムズ春日井工場(愛知県春日井市)の3つの生産ラインなどに導入。検査データをすべて記録しているため、顧客に対する品質保証のほか、海外工場を含め統一的な製品音の品質基準を策定することができる。パナソニックは今後、システムの外販も検討する。
パナソニックが開発したシステムは約100個の良品データの平均値から、統計的に良品と不良品との境界値を自動で生成する。1日程度でシステムを設定することができる。また、超音波センサを利用するためモータなどが故障前に発する超音波を検出し、軸受の不良などを特定することもできる。
人間の聴覚は、一般に低周波や高周波に対しては鈍くなったり、大きな音の直後では小さな音が聞こえにくくなったりする。熟練技能者が音を聞いて良否判定する手法は習熟度や体調などによってバラつくため、検査品質の安定化が難しかった。
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