東洋テクニカは、米iRobot社が開発した海洋観測ロボット「Seaglider(シーグライダー)」(写真)を2012年1月より発売を開始する。海上および海中での線量計測に向け、核種計測が行える高感度シンチレーション検出器を搭載した。海面から海底までを上下動しながら、内蔵のリチウムイオン電池のみで最大約10カ月間、約5,000kmを無人観測ができる。価格は3,500万円(税抜)。初年度5台の販売を見込む。
Seagliderは、スクリューや可動翼を持たないグライダー型の水中ビークル。本体内のブラダー(風船)を油圧オイルで膨張・収縮することで浮力を調節し、海上から海中までを上下動する。
本体内部に海象および環境センサを搭載して水深1,000mまでを上下動しながら連続的に計測を行うことが可能。計測したデータは、浮上時に衛星回線を使用して位置情報とともに基地局に転送する。米国海軍や海洋研究機関など約200台の導入実績を持つ。
海上および海中の線量計測に向け、高感度シンチレーション検出器を搭載した。深海潜航中でも微小なガンマ線を検出できるよう、ガンマ線の減衰を最小に抑える圧力容器内に実装し、また、耐圧150mと1,000m用のセンサ収納容器を用意した。潜航や浮上のサイクルの間で、プログラムした間隔でデータのサンプリングが行える。また、Seagliderは所定の水深や海底にとどまることができるため、滞留しての計測も行える。
Seagliderの全長は2m、ウィングスパンが1m、空中での重量は約55kg。潜航水平移動速度と垂直移動速度はそれぞれ25cm/sec、10cm/sec。連続での運用時間は約3カ月間。
iRobot社は、家庭用掃除ロボット「Roomba(ルンバ)」などを製造・販売する家庭用ロボット部門と、軍用ロボット「PackBot(パックボット)」や「Warrior(ウォーリアー)」などを扱う陸上ロボット部門、Seagliderなどを手がける水中ロボット部門に分かれる。東洋テクニカは2010年8月に、水中ロボットを扱う同社のMaritime Systems事業部と代理店契約を締結している。
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