東京大学の佐藤知正教授は9日、「2011国際ロボット展(iREX2011)」の併催事業「サービスロボットビジネスフォーラム2011」で講演し、ロボットビジネス推進協議会による復興支援活動として進めてきた、福島県飯舘村への「ふるさとモニタリングシステム」の設置作業を終えたことを明らかにした(図1)。避難場所と飯舘村とをネットワークで接続し、携帯電話やパソコンなどで遠隔操作が可能なWebカメラを通じて村の様子を確認することが可能(図2、3)。避難所にいながら村への帰属意識を保つことができる。すでに計5台のWebカメラが稼働しているが、飯舘村側からは20~30台の設置が要請されており、追加導入に向け資金援助などを広く求めていく。支援の申し出などは、佐藤教授の研究室に確認してほしい。なお、来月1日には飯舘村役場飯野出張所で村民による利用方法などをマスコミに向け発表する。
避難先から村の様子をいつでも確認できる環境を用意することで、遠方にいながら村への意識を持ってもらうのが目的。特に高齢者の場合、長期の避難生活に伴い、住み慣れた土地を離れることから来る不安やストレスに悩まされるきらいにある。これらの解消に役立つと期待される。
設置したのは、長泥区と臼石区、比曽区、飯桶区に加え、村役場の計5台(図2)。携帯電話やスマートフォン向けの通常サイズとパソコン向けの大判サイズの2種類の画像サイズで、Webカメラを操作しながら村の様子を確認することができる(図3)。村のメインストリートや景色の良い場所などが設置場所に選ばれている。
現在、飯舘村側には利用方法の検討を依頼しており、盗難などの犯罪防止のほか、冬には村の見守り隊への積雪情報の提供などで利用できるのではと見ている。佐藤教授は、「村民による見守りを可能にした同システムを『Commnunity based Robotics』の1つとして日本に、さらには世界に発信していきたい」としている。
同システムの設置には、許認可や契約などで飯舘村役場が、光回線の提供とプロバイダー契約、電柱への添架でNTT東日本が、電柱への取り付け金具の提供で昌一金属が、システムの組立場所の提供ならびに飯舘村との連携活動で菊池製作所がそれぞれ協力した。
図1 Webカメラの電柱への取り付け風景
図2 飯舘村ふるさとモニタリングカメラ設置マップ
図3 飯桶区に設置したWebカメラからの映像
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