産業用ロボット

2011.11.04
不二越、最速のスポット溶接ロボ開発、車1台当たり25分短縮

 不二越は、スポット溶接工程のサイクルタイムで、世界最高速レベルの溶接用ロボット「SRAシリーズ」を開発した。自動車の溶接ラインで従来機種から置き換えた場合、同工程を車1台当たり約25分間短縮することができる。設置台数を削減してラインの省スペース化も図ることができ、初期投資の抑制にもつながる。11月9日より世界同時受注を開始する。

fujikoshi_1104.jpg 自動車の溶接工程ではプレス加工された鋼板同士を溶かして接合し、車体の基本部分を組み立てる。電気抵抗による熱を利用したスポット溶接が主流で、生産ラインにロボット500台以上を設置し、車1台当たり約4,000点を溶接する。

 新シリーズは可搬重量166kg、同210kgの2機種を開発した。27点を溶接する場合、従来機種の36.8秒に対し、新シリーズは26.2秒で済む。本体を従来機種比20%軽量化するとともに、アームを同15%高剛性化することで高加速度な動作を可能にした。軽量化に伴う剛性の低下に向け、溶接用途に適した構造に変更した。
 また、アームの旋回半径を同15%縮小することで高密度配置に対応にした。溶接ラインの長さを同15%削減することができる。動作位置の繰り返し精度を同2倍に向上。本体の軽量化とモータ制御の改善により、消費電力を同15%削減し、さらに減速機の容量を増大して製品寿命を同1.6倍にした。

 新シリーズの価格は約500万円。2012年内に数機種を追加し、既存機種を全面的に切り替える。シリーズ全体で年間3,000台の受注を見込み、スポット溶接用ロボットシェアで現在の倍以上の30%を目指す。


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