東京電力は、10月20日の調査活動で通信不良により2号機原子炉建屋3階でスタックしたままとなっている原発災害対応ロボット「Quince(クインス)」の扱いについて、28日現在も対応策は決定していないことを明らかにした。そのまま放置するのが適切か、それとも作業員が3階にアクセスして回収にあたるのが適切なのかを、専門家を交えつつ包括的に協議しているという。決定の時期も未定。決定が遅れている理由について、それ以前に検討したり実施したりすべき項目が多いからとしている(写真は作業に当たったQuince。水位計センサおよびケーブルは外して運用している)。
20日の調査は、おもに3階の配管類の確認を目的としていたが、今後の様々な調査活動を見据え、5階までアクセスして雰囲気線量と温度の計測を行った(動画)。初めて4階および5階まで上昇することで有益なデータを収集したが、3階まで戻ってきたところで通信不良が発生し、現在もスタックしたままとなっている。
千葉工業大学では現在、Quinceの追加投入に向け準備を進めている。レーザレンジファインダーと線量計により3次元の線量マップを生成する機能に加え、高所配管の確認や高所の線量計測に備え4mの高さまで伸ばせる高所カメラやガンマカメラを搭載することを予定している。一方、東電側は具体的な投入時期は何も決まっていないとしている。
●福島第一原子力発電所2号機原子炉建屋1~5階 ロボットによる雰囲気線量・温度の測定結果
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