サービスロボット

2011.10.20
LIXIL住研、ロボットで制御可能な住宅開発、NECのパペロを応用

 LIXIL住宅研究所は、ロボットによる住環境制御システムを実装したスマートハウス「GURU GURU」を開発した。外部環境に応じて窓の開閉や住宅設備を自動制御したり、ロボットが省エネアドバイスや災害時の行動を案内したりする。2012年度発売商品から順次導入する。

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 LIXIL住研の住宅フランチャイズブランド「アイフルホームカンパニー」で開発した。家庭用エネルギー管理システム(HEMS)にロボットによる住宅設備を制御する機能を組み合わせた。
 室内外のセンサで気温や風向き、天候を計測し、HEMSで住宅設備を制御して最適な省エネ環境をつくり出す。同社によると、HEMSと連動した窓の自動開閉制御の実用化は業界初。HEMSの制御プラットフォームには、例えば大和ハウスなどはオープン・プラットフォーム技術「OSGi」(OSGi Allianceが仕様を策定)を利用しているが、LIXIL住研が独自開発したシステムを利用した。2012年度内の商品化を目指す。

 ロボットにはNECの「PaPeRo(パペロ)」を利用。NECが2009年秋から開始した3年間の有償貸し出しを通じて、LIXIL住研側で住環境制御向けに各種機能を開発した。HEMSと連動して不審者などの侵入を察知して防犯をアシストしたり、音声対話により住宅設備を制御したりできる。エネルギーの利用状況などはPaPeRoと連動する端末に表示される。今後は、高齢者見守り機能などの実装も予定している。ロボットには独自に名称を付けてもよいことになっており、スマートハウスロボットとして「リリボ」と名付けた。

 ロボッを利用したHEMSとしては、2011年7月に三洋ホームズがモニター販売を開始している。Android(アンドロイド)OS搭載の「MIRAISANZO(ミライ サンゾー)」を名付けたロボットを介して家庭内のエネルギー消費量をモニタリングしたり、音声制御アプリにより家電を制御したりすることができる。


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《連載》
「業界標準技術を理解する その1 住空間のロボット化を支えるキーテクノロジー・OSGi」
第1回「“予想外”の利点を持つOSGi -各種組込み機器での採用が相次ぐ」
第2回「OSGiを利用したホームサービス -機器操作の自動化が1つのターゲット」
第3回「OSGiを利用したビジネス上のメリット-バンドルの開発のみでホームサービスに参入できる」




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