KUKAロボティクスジャパンは、人と共存環境下で運用することができ、かつ軽量な7軸垂直多関節ロボット「KUKA Light-Weight Robot(LWR)」を2012年に日本市場に投入する。本体重量は16kgで、80W以下の低出力モータを使用しながら可搬重量7kgを確保しており、各軸に搭載したトルクセンサにより一定以上の外力が加えられると停止することができる。組立作業などに適した「次世代ロボット」と位置づけ、応用分野を開拓する。
2009年に発表した当初、日本国内での販売を見合わせる方針を掲げていた。当時、人と共存環境下での運用を可能にする安全性など技術流出を怖れたたためと、同ロボットを見学した技術者から複数聞かれた。発表して以降の高いニーズを受け、日本市場への投入を決定した。
2012年にリリースするのは「LWR5」。10月からアジアで販売を開始した「LWR4+」についても、ユーザーおよび用途を絞って展開する。
販売を開始したLWR4+(写真)の最大リーチは垂直方向1,100mm、水平790mm。本体表面にアルミ素材を利用することで軽量化を図った。各軸に搭載したトルクセンサにより、衝突などにより一定以上の外力が加えられると停止したり、推定した外力をもとに手先のコンプライアンス(柔らかさ)を目標値に設定すること(コンプライアンス制御)で柔らかく動作したりすることができる。また、肘に相当する7軸目の追加により、人のように肘を上げたり下げたりする動作もできる。
KUKAロボティクスジャパンでは、3品(食品・医薬品・化粧品)を含む産業用途に向け広く提案するほか、サービスロボットとしても実用化を狙う
LWRは、独KUKAロボター社が独航空宇宙センターと共同開発した多関節ロボット。自動車メーカー大手の独ダイムラーの生産ラインに100台以上設置して、トランスミッションのはめ込み作業などで実証試験を行ってきた。
動画 各軸にはトルクセンサを搭載しており、衝突などにより一定以上の外力が引加されると停止。停止後は人の手によりアームを移動することができる(左下)。コントローラ上でバーチャルウォールを設定することで衝突を未然に防止することもできる(右上)。動画は2009年発表時のもので「LWR4-」になる。
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