川崎重工業は、2014年までに中国国内におけるシステムインテグレーター(SI)の提携社数を現状比2倍の100社に拡充する。中国国内では自動車や液晶・半導体、食品などの業界に精通した現地SIが育っている。現地SIと連携して営業活動を展開することで小口の受注案件もカバーし、受注増につなげる(写真は新興国での拡販を目指す「BXシリーズ」、明石工場)。
天津と上海、広州(広東州)3拠点の現地法人を活用して提携社数を拡充する。中国では自動車や電子機器メーカーがロボット導入およびシステム構築に現地SIに委託するケースが増えている。川崎重工業では2010年に、中国地場の自動車メーカーなどを対象に溶接や塗装用のロボットと周辺の生産ラインを一括して請け負う専門組織を立ち上げていた。現地SIが育ちつつあることを受け、積極的活用する方向に修正した。
中国以外のアジア地域でもSIを拡充し、ロボット受注体制を強化する方針。タイの現地法人を東南アジア地域の統括拠点に位置づけて保守サービスを提供する。インドネシアやマレーシア、フィリピンでも現地の有力なSIを発掘して国別に対応する。
SIとの連携は既存市場の受注増につながるだけではなく、新たな用途の開拓に不可欠。このためロボットメーカー各社は連携を強めている。安川電機はさいたま市内にSI研修施設を開設した。三菱電機も国内でロボット専門のSI企業30社以上を組織し、年に数回会合を開催して情報提供を行っている。
【関連記事】
►川崎重工、スポット溶接専用の垂直多関節型ロボを発売 (2011/09/29)
►安川電機、さいたま市の関東ロボットセンタを9月21から稼働 (2011/04/06)
►川崎重工、自動車向け生産ラインを提案・構築する自動車統括部を100人体制で新設 (2010/06/01)
►川崎重工、中国での産業用ロボット部品の調達率を3年後には30%に拡大 (2009/11/04)
《トレンドウォッチ》
►今こそシステムインテグレータのグローバル展開に向けた支援を ―産業用ロボットの持続的な発展に向け


ビジネスライン














