ホンダは、同社のヒューマノイドロボット「ASIMO(アシモ)」で被災地の子供たちを勇気づけようと、宮城県登米市内で「ASIMO特別授業」を開催した。東日本大震災で被災した宮城県南三陸町の戸倉小学校と戸倉中学校の児童・生徒133人が参加。ASIMOのデモや開発経緯の紹介を通じて、夢に向かって努力することの大切さを伝えた。
参加した子供らは、ASIMOがボールを蹴ったりダンスをしたりする様子に歓声をあげ、歩行技術の技術開発などに数年間も費やしたという説明に真剣に耳を傾けた。戸倉中学1年生の高見真彦君は「ロボットが人間と同じ動きをしていてびっくりした」と笑顔で話していた。
ホンダは震災後、同授業を福島県内や岩手県内で開催してきた。被災地での開催は今回が4回目で、今後も計画している。同社の出羽仁社会活動推進室長は「夢にチャレンジする気持ちを持つ機会になればうれしい」と話していた。
なお、ASIMOの開発については、その実用化に向け2009年はじめに大阪大学と包括提携を結んでいる。双方の研究成果やノウハウなどの相互利用を進めるとともに、ASIMOの利用(予定)空間で実証実験を重ね、複数体による協調動作や人との共存に向けた技術的課題を整理してきた。2007年12月以降、目立った成果発表をしていないが、阪大の浅田稔教授によると2011年末には何らかの開発成果を提示できるかもしれないとしている。
2007年末に発表した新型ASIMOでは、複数体が協調して働く知能化技術を公開するとともに、行動選択プログラムの導入により、ある目的やタスクに応じて作成した行動モジュールを適時選択して行動する様子を披露した。しかしながら、人との共存環境下での行動(軌道計画)には課題があると判断し、知能化技術の研究で定評のある阪大との提携に踏み切った。
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