竹井機器工業は、筋力トレーニングやボートを漕ぐ動きで有酸素運動ができる、ゲーム機能搭載のフィットネスマシン「スマートトレーナー」を発売した。負荷源に、磁場の大きさで摩擦抵抗が変化する磁気粘性流体を利用しており、筋肉痛が発生しにくいとされるコンセントリック筋収縮のみの運動が行える。筋トレの知識がない高齢者でも安全にトレーニングができる。価格は281万4,000円。高齢者の健康増進や介護予防などの用途で、トレーニング施設などに向け販売する。
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2005~2007年度の「人間支援型ロボット実用化基盤技術」(NEDO)にて、にいがた産業創造機構と日立製作所が共同開発した運動方法や、それを可能にするロボット技術をもとに開発。同社が日立より技術供与を受け、2009年度から共同開発を進めていた。
開発したマシンでは、4種類の筋トレとボート漕ぎによる有酸素運動が可能。また、利用者の最大筋力を計測してトレーニング負荷を自動調整したり、腕および脚の屈曲と伸展ストロークを測定してハンドルやペダルの位置を自動調整したりすることができる。1台で4種類のトレーニングを可能にする技術や、利用者の状態を計測して負荷の大きさや方向を切り換える技術などは、NEDOプロジェクトの成果を継承した。
NEDOプロジェクトのときは、モータによる双方向負荷制御よりトレーニング負荷の方向を変更していたが、負荷源には横浜国立大学の森下信教授と共同開発した磁気粘性流体を利用。油圧シリンダー内に金属の粉体とコイルを内蔵しており、屈曲時と伸展時に負荷の方向と大きさを円滑に変更できるうえ、数アンペアの電流で約200kgまでの負荷を発生することができる。また、コンセントリック筋収縮のみの運動を可能にしており、高齢者でも安全にトレーニングが行える。
さらに、人気テレビゲーム「パックマン」の開発で知られる東京工芸大学の岩谷徹教授監修のゲーム機能を搭載。前方の大型ディスプレイに表示されるジャングルなどを、脚の屈曲運動と伸展運動に連動して漕ぐことができるボートで川下りをしたり、ディスプレイ上に表示されるトレーナーの指示に従って弓を引いて射る動作をして射的をしたりするなど、楽しみながら運動ができる。
筋力測定データと消費カロリー、心拍数などはUSBメモリーに保存できることができ、筋力など身体能力の向上などをグラフと表で確認することができる。
なお、上記のNEDOプロジェクトでは、サイバーダイン(筑波大学)のロボットスーツ「HAL福祉用」や、アスカと藤田保健衛生大学の歩行補助ロボット「WPAL」などが開発されている。
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