公共/フロンティア

2011.06.16
大和ハウス、被災した高齢者へパロ50体を無償貸与

  大和ハウス工業は、岩手・宮城・福島県の高齢者向け施設にセラピーロボット「PARO(パロ)」を50体、2年間無償貸与すると発表した。アニマルセラピー効果が期待でき、東日本大震災で被災した高齢者の元気づけやストレス軽減など心のケアに役立ててもらう。

paro.jpg PAROは撫(な)でるといった刺激や朝・昼・晩のリズムなどに応じて行動する。名前を付けて呼びかけると反応する。全長57cm、重さ2.7kg。ニッケル水素電池を搭載し、90分程度稼働する。
 産業技術総合研究所の柴田崇徳主任研究員が開発し、2005年から知能システムがライセンスを得て販売。日本のほか、デンマークやオランダなどのEU各国や米国など30カ国以上の高齢者施設や病院で約2,800体が導入されている。

 被災地に向けては3月頃から、産総研の柴田主任研究員を中心に、自治体や社会福祉協議会などに対し、避難所でのPAROの運用許可に向けた交渉を開始。大和ハウスと首都大学東京の和田一義准教授および井上薫准教授の協力により、茨城県つくば市の洞峰公園体育館や東京都足立区の東京武道館など複数施設で利用実績を上げていた。現在は、ロボット・セラピーの認知度が低く、導入までに時間と労力を要したことから、避難所での利用を想定した導入・運用マニュアルの作成を進めている。

 大和ハウスでは、ロボットスーツ「HAL福祉用」に続く、介護福祉ロボットとして2010年11月よりPAROの販売を開始。施工を手がけた全国約2,600カ所の医療・介護施設や個人に向けて営業展開している。価格は税込で35万円。3年保証とメンテナンス、動作確認などの診断込みでは42万円(税込)で販売している。


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