公共/フロンティア

2011.05.09
千葉大の野波教授ら、無人ヘリで被災地を空撮、避難住民に提供へ

 千葉大学の野波健蔵教授らは、研究室で開発した電動の小型無人ヘリコプターを遠隔操作して、東日本大震災の被災地を上空からビデオ撮影する実証実験に成功した。野波教授は「無人ヘリが(被災地での)撮影に活用できると確信した。今後は撮影した映像を避難住民などに届けたい」と話している。

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野波教授らが開発した無人ヘリ(左)と、無人ヘリで地上20mから撮影した宮城県気仙沼市の様子(右、野波教授提供)

 実験を行ったのは、岩手県宮古市から宮城県山元町までの太平洋沿岸地域。2~5日にかけて実施した。研究室の岩倉大輔さん(博士後期課程2年)、宋昱澤(ソウ・イクタク)さん(同1年)とともにヘリ1機を用いて宮古市で実験を開始。山元町までの各地点でヘリを飛ばし、最高40mの高さから空撮を行った。総撮影時間は約1時間で、研究室メンバーの地上での総移動距離は約2,000kmにも及んだ。

 野波教授によれば「1日あればヘリ1機で、1つの街を鮮明に撮影できる」という。現在保有する無人ヘリは2機だが、今後は10機程度まで増やして、被災地が復興する様子の定点観測も構想している。さらには福島第一原発周辺の制限区域での空撮も行い、域内の上空からの映像を避難住民に提供することも検討している。


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