ビジネス/経営

2011.04.25
仏アルデバラン、対災害ロボの開発を発表、専用ロボの開発にも注力

 仏Aldebaran Robotics(アルデバラン・ロボティクス)社は25日、災害現場などの危険地所で適用できる対災害ロボットシリーズの開発を決定したと発表した。同社の研究用ヒューマノイド「NAO(NAO)」(写真動画)の提供を通じて構築した産業界や学会とのネットワークを生かして取り組む。提携内容により化学プラントや原子力プラントなどでの事故対策への寄与が期待されるという。同社はこれまで研究や教育に向け統合プラットフォームの提供に力を入れてきたが、対災害ロボットの開発を機に、専門用途に特化したロボット開発にも注力する。

aldebaran.jpg 今回の決定について、Bruno Maisonnier(ブルーノ・メゾニエ)CEOは次のようなコメントを寄せている。
 「今、日本ではロボットが現に求められていますが、二足歩行型ヒューマノイドロボットの世界的リーダーであるアルデバラン?ロボティックス社は、残念ながらそれを支援することができません。つまり、弊社のロボットは研究、教育、人間支援型ロボットの市場を対象とし、困難な状況下での利用としては設計されていないのです。このことに非常に行き詰まりを感じ、こうした状況に対応できる、災害用ロボットシリーズを早急に開発することを決定しました。」(原文ママ)

 現在、提携に向けた準備を進めている状況で、開発するロボットの具体的な適用現場やタスクは何ら示されていない。新規の情報が入り次第紹介する。

 NAOは、おもに人とのインタラクションの研究用途で活用されており、これまでに世界40カ国で1,300台以上を販売している。2010年5月からは「教育パートナーシップ・プログラム」を開始し、10月には同制度の初の適用機関として東京大学の中村仁彦教授の研究室に30台のNAOを導入した。現在は、NAO(身長58cm)を3倍近くにまで大型化した身長140cmの研究用ヒューマノイド「ROMEO(ロメオ)」の提供に向け完成を目指している。

【関連記事】
仏アルデバラン、大阪に進出へ、3月1日に大阪南港に準備拠点設置 (2011/02/24)
東大・中村研、NAOを30体導入、自由に対話できるロボの研究に活用 (2010/10/13)




好評連載がついに書籍化!


―東大研究者が描く未来―


国内外の事業例を解説


消費者が描く未来生活を紹介