行政・施策

2011.04.07
【第3報】原発へのロボ投入に向け、統合連絡本部内チームで本日初会合

 福島第一原子力発電所の環境計測や復旧作業に向け、探査ロボットや無人建機の活用が具体化する。本日夕方、政府と東京電力の「統合連絡本部」内に設置した「リモートコントロールプロジェクトチーム」で第1回会合を開催する。4日には経済産業省 製造産業局 産業機械課により探査ロボット(レスキューロボット)の調査ならびに開発者へのヒアリングが実施された。これを参考に適用環境やミッションに応じて投入可能なロボットなどを早期に決定する。

 超学会組織「対災害ロボティクス・タスクフォース」の主査を務める東京大学の淺間一教授や産業技術総合研究所 知能システム研究部門の比留川博久部門長らが参加を予定する。
 原発建家内外の環境計測で探査ロボットの活用が、コンクリート瓦礫の除去や後方支援などで無人建機の利用がそれぞれ見込まれており、適用環境やミッションに応じて投入可能な探査ロボットおよび無人建機を早期に選定する。

quince&keanf.JPG 4日の産業機械課による調査では、国際レスキューシステム研究機構などが開発した「Quince(クインス)」や「Kenaf(ケナフ)」など10台程度の探査ロボットを対象にヒアリングを実施した。Quince(写真左)とKenaf(写真右)については昨日付のニュース記事で報じた通り、原発建家内外の位置情報と環境情報を組み合わせたデータベースの作成に向け、放射線対策や通信距離および電源の確保といった対策を講じている。

  統合連絡本部には、同チームのほか、放射線の遮蔽や放射性物質の放出低減に関する対策を検討するチーム、核燃料の取り出しや移送方法を検討するチーム、長期にわたる冷却方法を検討するチーム、放射能汚染水の回収・処理方法を検討するチーム、環境への影響を検討するチームの計6チームが発足している。


【関連記事】
IRSなど、原発内での探査活動に向け探査ロボに追加機能を搭載 (2011/04/06)
IRS、宮城県三陸町で水中ロボットによる行方不明者の捜索へ (2011/04/06)
日本ロボット学会など、ロボ技術の震災復興と原発災害への適用に向け声明 (2011/04/05)
レスキューロボはボランティア活動なら運用できる ―今後の発展に向け、いまやれることをしておこう (トレンドウォッチ)
【第2報】原発の調査・放射能の計測に探査ロボ活用へ、近く試験を実施 (2011/03/30)
放射性物質のモニタリングに探査ロボを活用へ、検討が具体化 (2011/03/29)
復旧に向け探査ロボのニーズがある、松野京大教授、東北での調査を振り返る (2011/03/28)
長岡技科大の木村准教授、レスキューロボで貴重品を探査するボランティア開始 (2011/03/27)
京大の松野教授、八戸工大でレスキューロボによる調査活動へ (2011/03/19)
原子力安全技術センター、福島原発に放射線測定ロボット投入へ (2011/03/18)




好評連載がついに書籍化!


―東大研究者が描く未来―


国内外の事業例を解説


消費者が描く未来生活を紹介