日立建機は、クローラを4脚にした不整地向けミニショベル(本体重量5t級)を開発した。4脚のクローラが上下・左右に独立して可動することで凸凹の路面や段差に沿って走行したり、安定した作業姿勢をとったりすることができる。災害現場などの路面が不安定な場所や森林伐採地といった傾斜地での検証を継続して実用化を目指す。同機に搭載した制御技術などを他の建設機械の技術開発にも役立てる。
開発した4脚クローラ式ショベルは各クローラを上下に60度、左右に30度可動することが可能。各クローラを持ち上げて最大75cmの段差を乗り越えることができる。最小回転半径は4.34m。4脚それぞれにステアリング機能を有しており、走行時の路面損傷を抑制することができる。
日立製作所 機械研究所(茨城県ひたちなか市)などと共同開発した自動制御システムを搭載した。傾斜角センサにより本体姿勢を前後・左右の傾斜角20度まで、高低差40cmまでの傾斜地で水平姿勢を維持することが可能。クローラが2脚の一般的な建機と比較して安定した作業姿勢がとれる。
4脚クローラ式ショベルは欧州メーカーが開発しているが、クローラごとに操作しなければならないため操縦が複雑だった。これに対し、開発した4脚ミニショベルは運転席の操縦桿1本で走行することができる。2008年度末の高性能林業機械の国内稼働台数が3,802台と10年間で3倍強になっていることから、国内林業向け開発に取り組む。
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