仏Aldebaran Robotics社は本格的な日本進出に向け、3月1日に大阪・南港のアジア太平洋トレードセンター(ATC)内に進出準備拠点を設置する。昨年より大阪市が在阪企業や研究機関との共同開発や産業交流の活性化を目的に同社と交渉を進めており、大阪市内に事業所を開設することで合意していた。
昨年10月末に、大阪市のスタッフが同社のパリ本社を訪問して大阪市への進出が具体化した。Aldebaran Robotics社は研究用ヒューマノイド「NAO(ナオ)」を世界展開しており、国内では昨年10月に、東京大学の中村・高野研究室が同社の「教育パートナーシップ・プログラム」に参加して30台を一度に導入している。
NAOは、同研究室が取り組む言葉と身体を用いたコミュニケーションなど知能系の研究でも多用されており、例えば国際電気通信基礎技術研究所(ATR)や大阪大学の浅田研究室など、こうした研究に取り組む研究機関との交流が期待される。
大阪市では、2011年予算案に盛り込んだ「次世代ロボット国際ネットワーク形成事業」のうち「パリ市との民間人材交流事業」として500万円を計上しており、ロボット分野などで研究機関や企業の若手研究者などの相互派遣を計画している。次世代ロボット国際ネットワーク形成事業」(11年度は2,900万円を計上)は昨年に引き続き盛り込んだもので、2011年度中にデンマーク第2位の都市・オーフス市とフランス国立科学研究センター傘下のISIR(Institut des Systemes Intelligents et de Robotique イジール・インテリジェントシステム・ロボティクス研究所)と事業提携することを計画している。
海外機関の誘致に関連すると1月19日に、独のフラウンホーファー研究機構とも市内に研究拠点を開設すると発表しており、準備機関として「フラウンホーファーIPA関西テクノロジーオフィス」を北区梅田に開設する。ナノテクノロジーに関する共同研究支援やREACH規制のコンサルティングを主業務とするが、将来的にはロボットや医療・バイオなどの研究部門が合流すると見込まれている。
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