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2011.01.17
方位角制御に着目した独自性を評価、京大・中西氏の自律ヘリ研究、竸基弘賞

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 国際レスキューシステム研究機構(IRS)は14日、レスキュー工学を担う若手研究者、技術者を奨励する「第6回 竸基弘(きそいもとひろ)賞」の授賞式(写真)を開催した。受賞者は今月6日の記事で報じた通りで、学術業績賞は京都大学の中西弘明講師に、技術業績賞は千葉工業大学の青木岳史准教授に、技術貢献賞は米国立標準技術研究所(NIST)のAdam Jacoff (アダム・ジャコフ)Robotics research engineerに決定した。(写真説明:左から、田所諭IRS会長、青木岳史准教授、中西弘明氏、Adam Jacoff氏、高森年IRS神戸ラボリーダー、松野文俊IRS副会長)

 また奨励賞として、「ロボカップジュニアIRS賞」に博多女子中学校の山村衣織さんを、「レスキューロボットコンテスト奨励賞」に大阪電気通信大学 自由工房「救命ゴリラ!B」チームを、「レスキュー工学奨励賞」に北海道大学の川端玄太氏を、それぞれ選出した。

 中西氏の受賞テーマは、「自律型無人ヘリコプタの開発とその防災・災害対応活動に関する研究」。自律飛行ヘリコプタの飛行制御能力の向上に向け方位角(ヨー角)制御に着目し、飛行状態に応じて適応的にヨー角を変化させる制御方法に関する研究で、ヨー角を適応的に変更する機構を方位制御系のアウターループとして付加することにより、機体の横風(受風断面積)を軽減するよう適応的に振る舞うことができる。結果、安定した飛行制御が行える。「提示した方法のオリジナリティの高さと、実証実験を通じた有効性の検証が評価された」(松野文俊IRS副会長)。なお、青木氏およびJacoff氏の受賞テーマは、6日付けの記事を参照してほしい。

 レスキュー工学奨励賞は、「計測自動制御学会 システムインテグレーション部門講演会」においてレスキューに関連した論文から選出されるもので、川端氏の受賞テーマは「がれき内部空間における救助機器の移動性評価に関する研究」だった。

 競基弘賞は、1995年の阪神淡路大震災で亡くなった同氏の意志を継ぎ、その夢の一部でも実現することを期し、また、6,000名以上の亡くなられた方々を忘れないために、10年を経た2005年に創設された制度。松野文俊IRS副会長が神戸大学在職時(現京都大学)に指導した同氏は将来、「ドラえもんのような人を癒し助けてくれるようなロボットを作りたい」との夢を語っていた。
 同賞は、開催主旨に賛同する関係者からの寄付で成り立っている。募金主旨ならびに寄付方法については、IRSの「競基弘賞」を参照してほしい。


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