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2010.12.21
自立型は60代の夫婦チームが優勝、第22回 全日本ロボット相撲全国大会

fainal.JPG 力士に見立てたロボットが激しくぶつかり合う「第22回 全日本ロボット相撲全国大会」(富士ソフト主催)が19日、相撲の聖地・両国国技館で開催。地区予選を勝ち進んだ工業高校生や愛好家ら96組と、海外からの6組の計102組(自立型52台、ラジコン型50台)が熱戦を繰り広げ、自立型部門はチーム両国の「六次元K」(以下カギ括弧はしこ名)が、ラジコン型部門は香川県立三豊工業高校が、それぞれ優勝を飾った。チーム両国は一般参加の60代の夫婦チームで、自立型部門はシニア層の活躍が目立った(写真は自立型の優勝決定戦)。

  同大会は、ロボットを力士に見立てて土俵上で技術や創意工夫を競い合う。動作プログラムを内蔵する自立型(ロボット相撲では「自律」と表記しない)とラジコン操縦で動かすラジコン型の2部門がある。ロボットのサイズは、高さ制限はないものの幅と奥行きは200mm以内、重量3kg以内と規定されている。試合は3分間3本勝負で、ロボット本体の一部が相手より先に土俵外に着けば負けとなる。土俵上で倒れても負けにはならない。巴戦は1本勝負となる。なお自立型は、はじめの合図から5秒後に攻撃を開始する。

 自立型では、相手ロボットの下にすばやく入り込んで押し出すタイプと、本体の両側に搭載した旗の効果で相手ロボットの超音波センサなどを誤作動させて側面に回り込むタイプに大別される。またロボットの制御には、基本は、相手ロボットを検知したときはその方向に移動させたり、土俵際の白線を検知したときは方向を変更したりするというプログラムを実装している。ただし、ほとんどが相手ロボットの攻撃に耐えられるよう鋼製の土俵に吸着する機構を備えており、そう簡単には押し出すことができない。

 各グループを勝ち上がった3チームによる決勝戦は、ともに1勝1敗となり、1本勝負の巴戦に突入。1勝ずつを上げたチーム両国の「六次元K」とTeam-Qの「桜」による優勝決定戦は、ともに相手を押し出せない膠着状態が2度続いたすえに「六次元K」が勝利を収めた(動画)。速攻を得意とする「桜」は、「六次元K」の旗による攪乱にまどわされないよう徐々に前進するプログラムに切り替えて臨んだが、「六次元K」にうまく側面に回り込まれ、押し出された。
 「六次元K」を開発した木嶋泰道さんは「今回のプログラムの完成度は60%程度」とし、「来年はより賢いロボットで大会に臨みたい」とさらなる意欲を見せた。また「桜」を開発した、四日市中央工業高校の教師でもある伊藤久隆さんは「指導者としての面目が立った」と安堵の表情を浮かべた。木嶋さんは62歳で、伊藤さんも50代と、自立型はシニア層が大会を盛り上げた。

 一方、ラジコン型はともに香川県立三豊工校から参加した「八代将軍」と「翠嵐」が1勝ずつを上げ、八代将軍が優勝を収めた。同校のラジコン型での優勝は4回目となる。第3位に入った大阪電気通信大学の「大電通APO」の開発・操作者も同高出身者で、同校の強さが目立った。
  ラジコン型はラジコン操縦による操作をするが、超高速での攻防が繰り広げられるため、相手ロボットをセンサで検知してその方向に向かわせるプログラムを実装するなど、「半自立」型のロボットが増えつつある。しかし、三豊工高ではこうした傾向に反対の姿勢を貫いており、セ
ンサやプログラムに依存しない操作技術の勝負にこだわっている。同校同士による超高速での攻防(4つ目の動画)は、日々の練習の成果によるものである。

「第22回 全日本ロボット相撲全国大会」順位
●自立型
 優 勝:チーム両国「六次元K」(木嶋泰道さん・一般)
 第2位:Team-Q「桜」(伊藤久隆さん・一般)
 第3位:マルス同好会「NORISK」(茨木里香さん・一般)

●ラジコン型
 優 勝:香川県立三豊工業高校「八代将軍」(八代貴裕さん・高校1年生)
 第2位:香川県立三豊工業高校「翠嵐」(池田紘彰さん・高校3年生)
 第3位:大阪電気通信大学「大電通APO」(石川聖卓さん・大学生)




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