パナソニックは、工場での重量物の搬送用途に向け、人と協調可能なパワーアシストシステム(写真)を開発した。駆動源にマッキベン式人工筋肉(空気圧アクチュエータ)を採用しており、電磁モータにはない柔らかな動作を実現。空圧サーボ制御などにより細かな位置制御も可能にした。人力のみでは待ち運びことが困難な対象物を、1/3程度の力で持ち上げられるという。まずは洗濯機やテレビなどの製造支援システムとして、2012年内にグループ工場での導入を目指す。
マッキベン式人工筋肉を計15本使用した。エンドエフェクタを操作するハンドル部に付加した力センサにより操作力を検出し、それに対応したアシスト力を発生する。一般に人工筋肉(空気圧アクチュエータ)は、電磁モータにはない柔らかな動作ができる反面、精緻な位置制御が難しい。空圧サーボ制御などにより、操作意図を反映した細かな位置決めを可能にした。
電磁モータのように減速機構を使用しないためバックドライバビリティを備えており、万一、作業者とぶつかっても、アームに相当する部分を押しのけて退避することができる。
機種変更が頻繁に発生する家電製品の製造現場では、自動化を進めにくいといった課題がある。特に最近は、少量多品種生産が主流となっており、それに対応できるシステムとしてロボットへの期待が高まっている。これまでにも重量物の搬送システムはあったが、例えば、ワイヤー巻き上げ式のバランサーでは操作意図を反映した細かな位置制御は困難だった。
開発したシステムでは、エンドエフェクタの交換により複雑形状の対象物にも応用可能としており、組立工場以外にもリサイクル工場や建築、医療・福祉分野などに提案していく。
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